製造業

株式会社サイクス

商社から製造へ方向転換
塩尻でいち早くコロナの不況を抜けられた

経営計画を取り組んだきっかけは、新事業の立ち上げでした。今までの商社では行き詰まりを感じ、新事業立ち上げました。経営計画をスタートしたのは、立ち上げからのタイミングでした。知り合いからの紹介で小林会計事務所にお願いすることになりました。今までの会計事務所は月次決算、年次決算のみでしたが、「小林会計事務所を使うなら、月次会計だけではもったいない」、とおすすめされ、会社を大きくしたいという夢があったために、経営計画をやってみることにしました。当時、会社は黒字だったのですが、小林社長の「私は赤字企業を立て直すことが喜びなんだ」と言葉が記憶に残っています。

初めの2年間はやめてやろうかと思いました。経営計画を立て、実践しても目標達成できず、計画を作ることすら苦痛でした。小林社長が代わりにやってみろ、と思ったこともあります(笑)
しかし、3,4年目で変化が現れ始めました。まず、小林社長に言われたことができるようになってきました。そして、経営計画で定めた、5年目の目標の設備投資が、目標よりも早めに達成できてしまったのです。それから経営計画を立てることが楽しくなりました。

会社の数字が把握しやすくなる。
すなわち経営が楽になる

私たちは、産業用自動機の受注生産をしています。オーダーメイドのため受注から納品まで、3~4か月かかります。また、様々な要因の影響の受けやすい業界なので、売り上げ目標は長期的に考える必要があります。受注から納品までの時間にも、支払わなければならないものはあるために、簡単に資金がショートしてしまうために、資金繰りが非常に重要です。
経営計画があると、今会社にはどれくらいの資金があり、いくら支払うべきものがあるのか、即座にわかります。銀行から融資を受けるべきか、新しく仕事をうけるべきなのか、即座に判断ができます。社員に経営計画を共有し、どう行動するか話し合うようにしています。

経営計画を続けることで、銀行の融資を受けやすくなりました。多くの企業は融資を受ける際に決算書を提出するように言われると思うのですが、多くの企業は用意までに3か月かかったり、提出せずに融資をあきらめたりするところが多いと聞きます。
銀行さんから、「サイクスさんは塩尻で一番にコロナの不況を抜けた」と褒めていただいたのはうれしかったです。

融資を受けたいときに、すぐ提出でき、第三者から見ても会社の状態がわかるため、よい利率で借りることができます。
製造業は、建物が利益を生むという考えがあり、設備投資は売上に貢献してくれるため、積極的に行っています。
小林社長からは、7年に一度大きな設備投資をする、というアドバイスをいただいていますが、それを忠実に守り続けています。現在は第三工場、研究棟の建設も予定しております。
最近は、自動機のデモ機を入れ、お客様との商談にも使えるほか、高校生の企業見学で見せることもできています。

現在は毎年、新規顧客5件の獲得と1~2人の新卒者の採用ができています。
当初、従業員3人でプレハブ小屋から始めた会社が、20畳の本社と第二工場まで成長したのです。

でも、実際に売上目標が達成できたのは2~3回ありません。なぜならぎりぎりの目標では、小さな会社になってしまうと考えているからです。社員50人、年商30億の会社に成長するために、目標は高く持ち続けています。

経営計画策定事例

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